ここは大阪の南、河内平野から、丘になっている羽曳野丘陵である。
最近、やっと新しい道が完成したのである。
しばらくして、街路樹が、一部分、植えられた。
ここに接続されている道路にはあのケヤキがぶつ切りのごとく、植えられ管理されていたのだが、何故かハナミズキに
なっていた。色は不明で紅白・・・源平合戦だろう!役所(府、市)が決めたのでしょう!FBノートを参照に
備忘録を・・・幻の植物を追って(荻巣樹徳著)
2014年4月11日 21:02
新しい魅力的な街路樹、クリカシ
日本で、公共の空間、街路樹に使用される常緑広葉樹といえば、クスノキ、シラカシ、アラカシと決まっている。以前より行政の造園関係者や生産業者から、それ以外の樹木はないのかとよく聞かれる。私は沢山あると思う。照葉樹林を代表する植物にクリカシ属がある。中国では、温帯から亜熱帯に広く分布する。クリカシ属は一般に寒さに弱いが、この種は標高1200〜2500メートルに分布し、標高の高い所に自生するものを導入すれば、耐寒性もある。
人間は勝手なもので、夏は緑陰を求め、冬は日差しを欲しがる。都合がいいのは落葉樹だが、今度は落ち葉がトラブルのもとになる。常緑樹でも葉は落ちるのだから、葉の大きさが問題なのではないか。ケヤキの葉以下の大きさであれば、落ちていて気にならないかも知れない。そう考えれば、ナンキョクブナの仲間がいいと思う、南半球、とくに南米からニュージーランド、オーストラアに35種あり、その条件に合うものもある。
日本では戦後、荒れ果てた街を早く緑にするため、とにかく生長が速くて、強剪定にたえられる樹木を街路樹に選んできた。しかし街路樹はいまや落ち葉だけでなく、電線や信号機の邪魔をする。非行・犯罪を隠す、と悪者扱い。50年、60年たった大きな木を切ることはできないが、地域の人々と共生できるように、どこかで見直していかねばならない。近年はそれぞれの場所にあった樹木を選ぶ傾向が少し出てきている。日本ほど、公共の空間に使われる植物の種類が少ない国はほかにない。